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症状別 原因と対処法

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*スポーツと腰痛

週末となれば、ゴルフやテニスで汗を流す人が多いようです。気分転換にするならまだしも、健康目的や本格的に取り組むとなると多少注意が必要になります。

*身体はねじりを嫌う

ゴルフやテニスは腰部をねじるスポーツですが、背骨の脊髄神経まで一緒にねじれたら大変なことになります。そのため、腰の骨の関節と椎間板の線維走行はストッパーとしてねじじりを阻止するよう造られています。

ゴルフやテニスで腰痛や足がしびれる人が多い理由は、ねじりの繰り返しがストッパーである関節や椎間板を壊し、脊髄神経を刺激するようになるからです。また、背骨を支える骨盤の関節が「潤滑不全」に陥ると、背骨や腰などの関節の動きはさらに制限されます。この状態でプレーするとスコアが伸びないだけでなく、大切な体を傷めてしまうことになります。

*歩行で身体支持力を創る

スポーツはその種目に適した体をつくります。エキサイティングなもの程、やればやるだけ身体のバランスを損ない、健康から遠ざかると思って間違いありません。

それを最小に防ぐのが、平日のウォーキングです。歩行で骨盤と身体を支持する「抗重力筋」をしっかり鍛えて週末のプレーを楽しむ、そして、プレー後は腰と負担をかけた関節を氷のうでクールダウンすることです。また、スランプ気味の人はフォーム点検と、早めに故障関節の治療をすることです。

*自転車⁄エアロバイク

駅までの通勤や買い物の足として自転車をよく使う人の中に腰痛を訴えるケースが多いようです。競輪の中野選手は腰痛を職業病だと言っていました。
なぜ、自転車で腰痛になるのか考えてみましょう。

*サドルが骨盤を開く

骨盤は両下の2点(股関節)で支えると安定する形にできています。ところが自転車のサドルに坐ると、骨盤は真下から1点で支えられるため、骨盤の関節が開いてしまいます。それが腰の負担になり腰痛となるのです。

競輪選手は身近にあるタイヤのチューブを腰に巻くことで開いた骨盤を絞めて、腰痛に対処していたようです。

*ふくらはぎが弱る

競輪選手のももの筋肉は非常に発達していますが、立ち姿勢ではすぐに疲れ、歩行を苦手とする選手が多いようです。それは、自転車のペダル運動ではももの筋肉を鍛えても、二足で立ち、歩くために必要なふくらはぎは発達しないで弱るからです。

自転車は便利な乗り物ですが、腰によいわけではありません。その理由を理解した上で、乗った後は『骨盤の修正とふくらはぎを鍛える歩行』をしてください。

*生理痛にも影響

また中学、高校の頃に自転車通学をしていた女子に生理痛が多いという統計がありますが、これも成長期に自転車のサドルで骨盤を開いた結果といえるでしょう。

自転車で股の筋肉は鍛えられます。しかし二足直立歩行に一番必要なふくらはぎの筋肉は退化してしまいます。
ヒトの二足直立歩行に一番大切な関節は骨盤の仙腸関節、一番大切な筋肉はふくらはぎ、自転車はその2つを乱してしまうのです。

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