構造医学のご紹介

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構造医学の診断と治療

症状別 原因と対処法

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*重力と健康

一つの発見が、科学常識をすっかり変えてしまうことがあります。

昔の学者は地球は平面だと理解していました。地球が月や太陽のように丸いと、裏側にいる人が立っていられないと考えたからです。しかし、この考え方はニュートンが発見した「重力」によって「地球には全てのものを絶えずその中心に引き寄せる重力があるので、丸い地球のどこにいても普通に立っていられるのだ!」という考えに変わりました。

*重力は人の敵?

しかし現代の医学には、地球の重力が人を病気にするという考え方があるようです。それは、重力が二足で直立する人の腰などの関節に負担をかけたり、血液の循環を妨げたりするので、人は特別な原因がなくても腰痛や内臓の病気になるという見方です。
たしかに原因不明の痛みや病気が多いと「重力のせい」にしたくなると思いますが、この考え方では、朝方は腰が痛くても歩いているうちに楽になるという普通の腰痛や、重力のない宇宙空間で腰が痛くなるという宇宙飛行士の貴重な報告を説明できないのです。

*重力の解釈で医学が変わる

人は重力があるからこそ、二足直立歩行で自由に活動できる!という前向きな考え方をしてみましょう。

 たとえばやじろべえ
 前後左右に傾けると、揺れ動きながら元に戻ります。
 神経や筋肉がなくても、バランスのよいおもりをつけたやじろべえは、
 重力の支援を受けて一点で自立することができるのです。

構造医学は、人の骨盤や顎などに地球の重力を受けてバランスを保つ仕組みがあることに着目しました。そして、独自の診断法と治療法を開発して病の謎を解きながら、多くの診療成果を挙げています。


重力と人の体の関わりについてもう少し詳しく解説してみたいと思います。

*重力がないと健康を損なう

私達は地球の重力によって発生し、重力に順応して進化してきました。ですから、健康であるためには重力とバランスよくつきあえる体でなくてはなりません。

私達の体や暮らしに関わる全てのものは、地球の中心に向かう力「重力」の影響を強く受けています。ペンやノートを机の上に置けるのは重力があるからです。重力のない宇宙船の中ではそれらはフワッと浮いてしまいます。
重力のない宇宙船の中では、宇宙飛行士たちもフワッと宙に浮いてしまいます。地上では健康な宇宙飛行士たちも、宇宙へ行くとめまいや骨と筋肉が衰えるなど身体の失調を訴えます。重力のない空間では上下の方向がなくなり、丈夫な骨や筋肉で体を支える必要がなくなるからなのです。

スペースシャトルに乗った向井千秋さんは「宇宙飛行士の職業病は腰痛」と言っています。それは、重力のない空間で体が宙に浮くと、腰周辺の関節が離ればなれになって正常に動かなくなるからです。
このように、重力は、人の健康になくてはならないものなのです。

*重力バランスをとるやじろべえ

やじろべえ

全てのものは地球の中心に向かう力、重力の影響を受けています。
重力を利用した玩具にやじろべえがあります。やじろべえは左右の重さがつりあえば、揺らしても安定します。しかし重力がないところでは、やじろべえが浮いて、安定することはありません。

人は二足でも片足でも立つことができます。それは骨盤にバランスをとる、大きなやじろべえがあるからです。その骨盤の上には、背骨という大黒柱があります。この背骨がいろいろな動きをしても安定するのは、やじろべえを何段も積み重ねたようなつくりをしているからです。背骨はやじろべえの中央の支点で、内臓を左右のおもりとし、重力を受けて、常に重さのバランスをとっています。そして重い球状の頭を上に乗せて、背骨の支点を補強しているのです。だから人の体は、前後左右に動いても、止まっても安定するのです。私達は、このようなしくみで重力に順応して生きているのです。

*やじろべえが傾く

私達の体は「重力に順応して、バランスをとって生きている」と理解すると、関節痛や病気などは「重力バランスがとれていない状態」ということができます。やじろべえは、支点がずれたり左右の重さが違うと、バランスを崩して傾いてしまいます。

人の体は、体重が二本の足へ均等にわけられないと骨盤が傾きます。その影響で、骨盤に乗る背骨のやじろべえも連動して傾きます。その状態が一定の限界を超えると、骨盤と背骨の支点がずれたり、内臓が偏ったりして、体はバランスを崩してしまいます。それが、関節痛や筋肉痛、内臓の病気となってあらわれるのです。人の体と重力にはこのような強いつながりがあるのです。

*重力に向かって立つ

コインの例え

たくさんのコインを積み上げると安定した円柱になりますが、横にするとバラバラになってしまいます。

休日に長寝をして腰を痛くした経験はありませんか?。コインを背骨におきかえて考えてみて下さい。寝ている時間が長いほど、骨の並びが乱れて腰が痛くなる様子が分かると思います。そして、痛くても起きて歩いているうちに楽になるのは、重力の影響で背骨が徐々に安定した柱になるからです。

*宇宙時代だから地球がわかる

海外旅行に出かけると、日本の良さや悪さが解るのと同じように、地球を離れ宇宙へ旅立つことによって、地球の特徴をあらためて理解できるといえます。

地球と宇宙空間の絶対的な違いは重力の有無です。地球上では常に1Gの重力がかかっていますが、スペースシャトルの軌道上ではほとんど0Gという微小重力しかありません。重力の不足が健康な宇宙飛行士にめまい、顔面のむくみ、下肢筋、骨の萎縮などをもたらし、身体に悪影響をもたらします。もともと地球重力の下で、筋肉や骨格、内臓や脳神経を発生、適応進化してきた生物(人類)には、重力の荷重が必要なのです。

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