構造医学の診断と治療

構造医学のご紹介

構造医学の診断と治療

症状別 原因と対処法

Others

*骨格と内臓疾患

骨格と内臓は密接につながっています。内臓の病気は薬に頼るだけでなく、その人にあった歩行法を生活に取り入れることが重要です。

*内臓と骨格の関係

病院では骨格を扱う整形外科と、内臓を扱う内科、婦人科や循環器科などには境界線がひかれています。しかし、これらはすべて密接につながっているのです。

傾いている建物では床のボールは低い方へ転がり、天井から吊られている照明は建物が傾いている側に偏ってしまいます。人の子宮や膀胱は骨盤の床にあり、胃腸や腎臓などは腹膜、心臓や肺は胸膜という袋に包まれ、背骨の前に吊られています。人体も建物と同様、偏った姿勢(歪んだ骨格)が癖になると中身の位置は偏ってきます。実際に心臓は、姿勢によって2〜6センチも移動するのです。

内臓が偏った位置に居続けると、内臓につながる血管はひっぱられたり圧迫されて血流が悪くなり、神経の伝達も悪くなります。それは免疫力の低下につながり、病気に陥りやすくなります。このように順を追って考えると、内臓疾患と骨格の歪みは密接につながっていることがわかります。

*内臓を定位置に戻す

骨盤の歪みを正し背骨を重力線に沿うようにすると、内臓は定位置に戻り、病気の治癒を早めることにつながります。そのためには、骨盤の歪み(潤滑不全)を治療しながら正しい歩行をすることです。骨盤が安定すると背骨や内臓は正しい位置に戻り、血液の流れや神経の伝達、免疫力も徐々に回復して、内臓の働きが良くなります。それが血圧や血糖値、中性脂肪などの検査値の改善にあらわれるのです。
内臓の病気は薬に頼るだけでなく、歩行で骨盤と内臓の位置を正すことも重要です。疾患ごとに身長に応じた歩行ペースがありますので。歩行の項で紹介する歩行法をマスターした上で行って下さい。

*心臓疾患

病院で狭心症、心筋梗塞や不整脈と診断されると、薬が処方されます。場合によっては手術になります。

• 狭心症 • 心筋梗塞
心臓の偏位によって、心臓の表面を走る冠状動脈( 心臓の筋肉に栄養を与える血管) が圧迫された状態です。この場合、骨盤を修正して心臓の偏位をなくすようにしましょう。
• 不整脈
心臓が収縮すると血液を全身に送り出します。しかし押し出す血液が心臓に戻っていないと、心臓が収縮しても血液は送り出されません。これが手首などで時々脈を感じない不整脈といわれるものです。

心臓には全身の血液を吸い集めるほどの吸引力はありません。全身の血液は、全身の筋肉によって心臓に戻っているのです。特に重要な筋肉は足のふくらはぎです。ふくらはぎが活動すると、重力によって下に降りてきた血液が、心臓へと押し上げるポンプの役割をします。ですから不整脈の人は心臓の負担を減らすためにふくらはぎを使い、鍛えなくてはなりません。そのために最も有効なのは、正しい歩行です。「足は第二の心臓」といわれますが、それは、心臓と同じポンプ作用のあるふくらはぎのことなのです。

PageTopへ